「ババヤガの夜」(2026年4月)
英国推理作家協会(CWA)が優れた犯罪小説やミステリー小説に贈るCWA賞(ダガー賞)を、翻訳部門に王谷晶(おうたにあきら)さんの「ババヤガの夜」の英訳版「The Night of Baba Yaga」(サム・ベットさん訳)受賞した。日本作品の受賞は初めて。
受賞のニュースが話題になっていたので、読んでみた。
お嬢さん、18かそこらで、なんでそんなに悲しく笑う?暴力を唯一の趣味とする新道依子は、関東有数規模の暴力団・内樹曾にその喧嘩の腕を買われる。会長が溺愛する一人の娘の運転手兼護衛を任されるが、彼女を過酷な運命に縛り付ける数々の秘密を知りー。血が逆流するような描写と大胆な仕掛けで見せる二度読み必至、血と暴力の傑作シスター・バイオレンスアクション!
どんどん暴力と狂気の渦に巻き込まれていく。その狂気が尋常ではなく残忍で恐ろしく進んでいく中突然、混乱に陥る。
この予想外の展開が小説の醍醐味である。ドキドキしながら「あれっ、読み間違えてる?あれっ、誰だっけ?」読み返し確認する。人と時間が交差する。
いつまでも逃亡生活は続けられなかったけれど、もの悲しい結末だったけれど、なんだか腑に落ちた。
暴力と狂気が容赦なく次々と投げつけられ恐怖してしまう。圧巻の破壊力で衝撃的な作品だった。


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