「シェア」真梨幸子(光文社)

「シェア」(2026年8月)

初めてジャケット買いをしてみた。いつもはあらすじを確認し話題性や評判も気にして手に取るのに。
「シェア」というタイトルと、表紙の絵がなんともアンバランスで興味を引かれた。1ページ目の手紙でこれは読もうと決めた。

直感は正しかった。話はテンポよく進みどんどん点が結ばれ疑問が解消されていく。

全くの他人が集まりシェアハウスをする。個が集まり集団になり、閉じられた環境で、過去の出来事がからみ合い、徐々に関係性が変化しいびつになっていく。
なんの目的で仕掛け人は誰か。えー、ここと繋がるの。伏線が散りばれられている。伏線に無理がある?!なんて思ったりもしたけれど、クライマックスのこのドキドキに嘘はない。

鹿島穂花(40)は、相続した新宿区A町の古い民家をシェアハウスにすることに。しかし、不動産会社の口車に乗せられ想定 外のリフォームをして借金を負う。さらに工事中に床下からとんでもないものを発見してしまう。
シェアハウスには「キラキラネーム」の四人を含む六人の女性が入居。スレッド主「君の名は」が立てた「キラキラネームさん集まれ!」板の常連たちだ。
時はコロナ禍、皆でマスクを手縫いし、果てには持続化給付金詐欺に手を染め……
次第に雲行きが怪しくなってゆくシェアハウスの実態は? 「君の名は」の正体は?

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